nikkitan’s blog

日記を書くから、nikkitanですよー(*´・ω・`)b

日本って意外に個人主義な気がする。だって、もともとみんな農民だったんだしさ。。

EUになってから、イギリスの漁業壊滅という話。


この話の前に、農業と漁業で離脱に関する考え方が違う、という話を読むと、別の思いも出てきます。


漁業は圧倒的に反対派が多いけど、農業はそうでもない、と。

この件については、EUの「共通農業政策」と「共通漁業政策」を知る必要があると思います。


どちらもEU域内の第一次産業の保護が目的なわけですが、イギリスにおいては、農業はEU全体の仕組みに適応しつつあるのに、漁業については過去の栄光も含めて、なかなか馴染めていないということかと思うわけですが……。
(逆のことはフランスなどで起きているわけです。フランスは農業に独自の考え方があって……その話はまたいつか……) 


さて、ここからは、日本の話。
EUの「共通農業政策」において「生産者組合」の存在は大きいわけですけど、日本においては「農協」は虫の息だし、「生産法人化」もなかなか進んでないですよね。
震災等で既存の農業が壊滅してしまったようなところでは進むけど。

加工場は共同でも、船や畑は個人所有。
第一次産業のほとんどが自営業。
これは、大漁船団や大規模農業に勝てるわけがない。

日本はよく、集団主義全体主義だと言われますけど、典型とされる「ムラ」社会でさえ、「自分の田んぼ」はそれぞれで守り続けてます。
たまに、相続人が都会にいて、どうしようもなくなった田畑をムラの誰かが代理で耕作しているようなところはあるけど、それでもキッチリ境界を作ってやってます。

私自身、二代前までは農家の出身ではあるんですけど、郷里の、まだ農業をやっている人たちを見ると、どう見ても、会社でやっていける感じがしない。。
満員電車での通勤だってできないだろうし、会議もまとまらないでしょう。
意外な感じですけど、いろんな境界の引き方がハンパない。
慣習がなんとか繋ぎ止めてる感じ。

でも、あの「個人主義」な村人が、日本人の平均的な姿なような気がするのです。
だから、会社生活に適応できない人が、こんなにたくさんいるんじゃないか、って。。
もっと、昔の働き方に還った方が、幸せな人がたくさんいるんじゃないか、とも。。


でも、もう、日本の農業は限界です。
人口減少社会において、最も就労人口が減っているのは農業でしょう。
六次産業化では、結局、「量」の問題は解決できません。
個人主義をある程度残すにしても、大規模農業化しなければ、食料自給率はゼロに近づくしかないと思われます。
高付加価値化による農業の自立と、食料自給率の問題は、分けて考えなければならないと思います。

EUの漁業、農業の状況を見て、日本の第一次産業も何か変化を見せるとよいのですが……。