通勤電車の中で赤ちゃんが泣いています
赤ちゃんが泣いてます。
周囲のサラリーマンの顔が険しくなります。
……たまにこういうときがありますけど、今回はひとつ、いつもと違うことがあります。
赤ちゃんを抱いていたのはお父さん。
近くにお母さんがいるようには見えません。
険しいサラリーマンたちの顔が、その事実に気づいた瞬間に変わりました。
あの表情は……憐憫……なのかな。
こういうのを見ると、「共感」が非常に重要なんだな、と思います。
男の自分が、赤ちゃんを抱えて、一人で電車に乗る状況をちょっとでも考えてみる。
自分が人工透析を受けることになる可能性を考えてみる。
自分の家庭環境として、どうしても大学に進学できなかったら、どうだったかを考えてみる。
完全に相手の立場に立つのは難しいですけど、考えてみようとするだけでも違うと思うのです。