読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

nikkitan’s blog

日記を書くから、nikkitanですよー(*´・ω・`)b

私の、あなたの、「レール」の捉え方。そして、「この国には、希望だけがない」問題をどうにかしたい。

女性管理職的見解 日記らしい日記

最近話題だった大学中退の方について。

 

www.ishidanohanashi.com

いろんな方がコメントされたり、ブログで触れられたりしていたのを見ました。
例えば、直接言及されていたわけではないですが、今日ホッテントリ入りされていたこの記事も。

rebuild-life.hatenablog.jp

私が思う「人生のレール」とは

私が最初に中退した方の記事を読んで感じた違和感は、「それはレールとは言わないのではないか」ということでした。
私が思い描いた(私の中の典型的な)「人生のレール」とは、

・親が決めた進学先に進学
・さらに言えば、大学付属校に小学校くらいから入学して、そのままエスカレーター
・就職先は、研究室、ゼミ、サークル、親・親類等の知り合いの勧めるところに就職
東証一部上場クラスの老舗でもある最初の就職先に15年ほど勤めたところで、人生を振り返り、「これでいいんだっけ」と思いながらも、奥さんと子供と住宅ローンを考えると、もう身動きがとれない
……というようなものです。

みなさんは「人生のレール」について、どうイメージされていましたか?

偏差値50の人生がわからない

実は、このエントリのタイトルは「偏差値50の人生がわからない」っていうものにしようと思っていました。無駄に炎上しそうなのでやめましたが……。
ただ、本当に私の周囲は両極端な感じで、ちょうど真ん中くらいの人がいないんです。人付き合いが限られているからなんでしょうけど。

ちなみに、件の彼が退学した大学が、大体偏差値50くらいみたいなんですけどね。

それで、みなさんは、偏差値50の人が、私の想像した上記のような「人生のレール」に乗れると思いますでしょうか。……思われないですよね。。
よっぽどの親のコネでもない限りは……。
上記のレールは、少なく見積もっても、偏差値60以上のレールでしょう。

それで、彼がイメージしていた、「人生のレール」は、私のイメージとはかなり違うことにまず気づく必要があるな、と思ったわけです。

偏差値50の「人生のレール」を想像してみた

それで、私が彼が想像したであろう「人生のレール」を、わからないながらも勝手に考えてみました。

・なんとしてでも就職率を上げたい大学の就職課が、「中小でもいいから就職しなさい!!」と圧力をかけてくるので、地元のデザイン系の仕事をしている中小企業に就職
労働基準法について知ることもなく、もちろん会社に労働組合なんてものはなく、ただ、「ブラック」な環境に自分が置かれているのだろうな、ということは、なんとなくわかるレベルの労働環境
・耐えられないので、3年で転職活動を始めるが、どこも似たようなもので、デザイン・映像系の仕事は諦めて、親のコネが効く地元の中小企業(職種はなんでもいい)に転職
・転職先は、のんびりしていて、定時で帰れるけど、この先自分の後輩は5年は入ってこないだろうな、と思える年齢構成
・ついでに言うと、取引先はすべて地元企業なのだが、「そろそろ会社をたたもうと思ってる」という話を最近よく聞く
・東京に出てきてしまっていたら、結婚なんてとても考えられないくらいの年収だけど、地元かつ親が援助してくれると言っているし、なんとか大学時代の彼女と結婚
・なお、彼女は派遣で働いてはいるが、子供が生まれたら当面仕事はこないので、自分の収入だけが頼りになることはわかっている
・当然、仕事内容には不満があるが、親のコネと嫁を思うと辞められない
・そうしているうちに、子供が生まれたため、親が二世帯住宅を建ててくれることになって、めでたしめでたし……?

……どうでしょう。私の想像力をフル活用して、「レール」的イメージは残しつつ、なんとなく先が見えない感を出してみたのですが。。

「レール」とは、カッコ悪く、つまらないものなのでしかないのか

彼がどんなレールを想像していたかわかりませんが、結局、「レール」というのは、その人の固定観念の産物なんですよね。
彼が描いたレールは、たぶん、とてもつまらないものでしかなかった。

彼は音楽が好きだからということで、それに近い分野の専攻に進んでいます。
そこまではよかったと思うのですが、なぜ、その分野を捨ててしまったのか。

その原因のひとつに、彼が見つけることができた「レール」のパターンが少なかったから、というものがあるように思います。
「やりたいこと」がたくさんあれば、その中から厳選した進路を簡単に捨てることはなかったのではないでしょうか。
そして、もしも、選んだ進路先で躓いたとしても、別のやりたいことに方向転換しようという気持ちになれたのではないでしょうか。
いきなり起業するとかじゃなくて。

なぜ、起業という道が魅力的に見えるのか

nyaaat.hatenablog.com彼は「生きづらかったのか」というと、ちょっと違うような気がしますが、受け皿というか、自分の未来を思い描ける先が「起業家」か「プロブロガー」みたいなところに限られてくるというのは、私もやはりどうなのかな、とは思います。

世の中にはいろんな職業がありますし、学校もそうです。 
もっと成功確率が高そうな道はたくさんある。
中退しなくても、別の学校に編入もできる。
「起業家」や「プロブロガー」は厳しすぎる。
私たち大人は、それを知っています。なので、彼の進路選択を不安に思うわけです。

では、どうして彼のアンテナには「起業家」や「プロブロガー」みたいなものしか引っかかってこなかったのでしょうか。

今、評判のいい業種って何?

多くの人が、「××はやめた方がいい」ということをネットで発信しています。
でも、「この職業はやりがいあるよ!」とか「充実しているよ!」という記事にはついぞお目にかかりません。(敢えて言うなら、facebookでたまに見かけるくらい……)
実は、私の勤めている業種は、はてなでは大抵嫌われているSIerというやつなのですが、仕事のやりがいや、いいところもたくさんあるんです。
もちろん、微妙なところもあるけど、それはどこの業種であっても、ある程度はしょうがないところだと思いますし、相性の問題もあるのでは、と。

ですが、これは私に限ったことではないと思いますが、基本的に、発信には原動力が必要で、現状に満足している場合は、原動力に乏しいため、なかなか発信しないわけです。
私の場合、自分の仕事の魅力について語る必然性を感じるのは、会社の採用活動に協力するときくらいですし、ネットで発信したことは一回もありません。
あと、決定的な問題点として、「ネットで自慢話をする」という形になりかねないわけでして……。

でも、現状に不満があったり、逆に見栄を張ってみたかったり、あるいは人を巻き込めば自分の利益になることがあったりした場合は、原動力が与えられますから、ポンっと世の中に発信されるわけですよね。主にネットを通じて。

つまり、マイナスなことは発信され、拡散されがちですが、プラスのことは、そもそも発信されなかったりするわけです。
そこのところが、高校生・大学生くらいにはなかなか理解できなくて、ネットの言説が世の中の全てだと思ってしまうのかもしれないな、と。

この国には何でもある。だが、希望だけがない

……村上春樹さんの本は一冊も読んだことがないんですが^^;、このフレーズは強烈でした。
そして、ネットによって、この傾向は強まっていっている気がします。
いい話が「炎上」することはもちろんなく、悪い話だけがどんどん広まっていく。

職業選択に関して言うと、NHKが一生懸命いろんな職業の魅力を発信していたような気もするのですが、最近の高校生はどうせネットを見るわけです。
そこに、いろんな仕事の嫌なところばかりが溢れていたら、どう思うでしょうか。
「俺の職種はひどい、超絶ブラックだ、でも、起業よりはマシだ」という大人の言い分が子供に通るでしょうか。。

そんなマイナスの情報があふれ出す中、「起業家」「プロブロガー」はサロンなどを通じて、仕事の魅力を発信し続けているわけです。

「うまい話には罠がある」というのは当然なわけですが、希望のカケラもない超絶ブラックか、少しでも希望がある方か、という観点ならば、若者が賭けに出てもおかしくないでしょう。

実際の経済状況が悪かったという現実はもちろんあったわけですが、それに加えて、日本国民みんなで「絶望」ばかりを振り撒いて、「希望」をシュリンクさせていった結果が、彼が描いてしまった、「つまらないレール」だったのでは、と。。

普通のこと、ちょっとしたいいことも発信してみようかな、と。

最近、子育て系blogを読むのが好きなのですが、読んでいるのは、主に、本当にありふれた日常の、何気ない子供とのやりとりが書いてあるものなんですよね。
でも、その日常感がすごくいい。
子供というのは基本的にそういう生き物なのでしょうが、ただ、その普通のやりとりを眺めているだけで、とても希望があります。
子育てだって大変なことの方が多いんでしょう。
でも、その大変さも希望に変わるようなパワーが感じられるんですよね。。

子育てネタと比べると、ただ普通に勤めている人が、仕事ネタでそんな希望を発信できるとはちょっと思えないですし、守秘義務とかもあるし、なかなか難しいところではあるんですけど、あまりに希望がないこの日本を取り巻く雰囲気に、蟻の一穴を開ける気持ちで、私も仕事のことで、なるべくプラスなことを、発信してみようかな、と思った次第です。

ちょっと恥ずかしいけど。。

 

みなさんもいかがですか?(^^ゞ